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開業した理由
その若さで、しかも女性で・・・よく開業しましたね。
と言っていただける事が多いです。
開業を決意したのは29歳の冬でした。
当時は、マッサージ鍼灸業界ではめずらしい
社会保険などが完備の会社に務めていました。
周りの同僚や先輩達にも恵まれ充実した毎日を過ごしていました。
上司は厳しくて、何回も泣いたり、戦ったり(なんなく玉砕)しましたが
今では、すべてが為になっています。
本当にいい上司に当たりました。
人生のターニングポイントは
その上司の突然の辞任。
更に、仲良くしていただいていた先輩の施術者が脳出血40代の若さで急死
後ろ盾がなくなってしまった私は
不安と、自分が会社を何とかしなくてはと責任感に襲われ
自分の業務も増え、ストレスも増え、体力的にも精神的にもボロボロになりました
そんな中ふと、会社の方と呑みに行ったときの
話題が
代わりの業務が出来る人間なのか、それとも代わりがきく業務の人間なのか・・・。でした。
でも、その呑み会の中で
実際訪問に行く施実者は
私だけ・・・。だった。
心の中でハッとしたものがありました。
障害者や高齢者の方達の為に、高い技術を提供して治療していく事
患者さんに喜んでいただける事
プライドを持っていたのですが。
代わりがきく業務・・・。ただそれだけ。
1日の訪問件数は増える事があっても減る事はなく、病院対応、施設対応、書類対応、家族対応
何の為に働いているんだろう、代わりが出来る人がいるのに・・・。
何の為に働いているんだろう、自分に問いかけるばかりでした。。
その頃は、開業なんて絶対失敗するからやめておいた方がいいよ。や
ホームページ?そんなのに時間をかけてどうするの?苦笑。や
ブログ?失敗するからやめておいた方がいいよ。
よくやるよね~~。
沢山、沢山、大勢に言われ続けて、気持ちが落ち込む事が多かったです。
求人を募集して、いざ面接の場面で言われた事が
なんだか、あなたがかわいそう・・・。手伝ってあげてもいいよ。と言われてしまったり
(男性の面接官なら面接の場面でそんな事いう人もいなかったのではと思ってます)
また、別の方からは、社会保障も何もない所に勤められない、失礼ですが、そんな若い女性は信用できない。と言われしまったり。
本気で患者の為に、一生懸命働いているのに、女だから長くは続かないでしょ?
と言われたこともあります。
開業してから3ヶ月間、収入は本当に0円でした。
今、30円のもやしを買ったら、明日はどうやって生きていくんだろう・・・。
その話をした相手は笑っていましたが、私はいたって真面目に話していました。
ホームレスも意識、覚悟したことも、本当にありました。
患者さんの為に、自分の力を役に立てたいのに、仕事がない!!!
こんなに患者さんの事を思っているのに!
この患者さんへの気持ちはだれにも負けないのに!
そんな中、唯一理解、味方になってくれたのは、
若いけど見込みがある!中川先生にあんたに掛けるヨ!!
と言ってくれたのは、今、ひゅうがの相方の金子先生でした。
今では、事務の志村さんも頼りになり、新入社員の石ヶ森さんも頑張って、ひゅうがを盛り立てています。
うちには、代わりがきく、施術者、スタッフはおりません。
みんなが主人公です。
今でも、本当にまだまだ不安定で小さい会社なので、すぐに頭打ちがあるのですが
私に依頼をしてくれて、ありがたい。
私にすべてを掛けてくれて、ありがたい。
私を頼りにしてくれて、ありがたい。
感謝されて、ありがたい。
治療をさせて、くれてありがたい。
貴方に会えて、ありがたい。
ありがたい、ありがたいばかりです。
開業して大変な事もありますし、女だからと悔しい思いもしましたが
勤務していた頃とくらべて、10倍くらいの色々な業種の方に会うようになり、勉強になる事ばかりです。
ありがたい
最後になぜ、開業したのか・・・
技術だけでいったら、優れている先生は沢山います。
でも、わたしは
患者さんに対するこの想い、この気持ちだけは
ドジであっても、方向音痴であっても、すぐに慌ててしまっても、まだまだ成長過程でも・・・。
それでも・・・。
他の施術者(男性であっても)には絶対に負けないと思ったからです。